【事前情報】
■無有美術大学(ナイアルビジュツダイガク)
本誌掲載の両シナリオ共通の舞台であり、探索者らが通う都内有数の美術大学だ。
主だった特徴はないが、幅広くいろんなことを学べるということで人気が高く、受験倍率も例年高めである。
探索者たちが通うキャンパスには絵画科・日本画科・彫刻科・デザイン科が存在する。
1年次はどの学科も基礎の授業を行い、2年次から専攻ごとの課題をこなしていく。
■他都内近辺美術大学について
➣浅遠美術大学(アザトオビジュツダイガク)
通称・アザビ
ファインアート系の学科が有名。
抽象的な作品を描く生徒が多く、卒業制作が混沌としている。
➣九頭美術大学(クトウビジュツダイガク)
通称・クトゥビ
アザビに対して応用美術系を学ぶことに特化している。
特に環境デザイン学科が有名で、卒業生に著名なデザイナーも多い。
➣女子秋舞美術大学(ジョシシュブビジュツダイガク)
通称・シュブビ
五芸大唯一の女子大で、作る作品も女性らしいものが多い。
また、付属中高校があり、付属生は黒山羊生と呼ばれている。
➣蓮田藝術大学(ハスタゲイジュツダイガク)
通称・ハスゲイ
美術学部と音楽学部が存在する。
特に有名なのは舞台芸術で、文化祭には多くの客が訪れる。
■無有芸術祭/ 通称・無芸祭
無有美術大学の学園祭。今年のテーマは「ゆめごこち」。
普段の授業作品を中心に展示されており、オープンキャンパスとしての役割もある。
一般大学の学園祭のように食事が取れる屋台や生徒たちが運営するカフェなどはもちろん、
各自で制作した作品を同人イベントのような形で売っていたりもする。
各学科やサークル、有志たちがステージでショーを行ったりと美術大学らしい催しが多い。
コスプレもOK なので謎の和服を着たイケメンとすれ違うこともあるし、
ステージでは2.5 次元ミュージカルや特撮の完コピを披露してる人もいる。
無芸祭という略称じゃ芸が無いじゃん、と言われているが伝統なので別に名称は変わらない。
■探索者たち
探索者たちは自分からか無理やりか、もしくは流されてかで無芸祭実行委員になっている。
実行委員にもいろんな仕事があるが、探索者たちが斡旋されたのは「屋外オブジェ制作係」。
無芸祭の目玉の一つでもある、校門を通った後に最初に出会う巨大なオブジェの制作を任されたのだ。
メンバーは探索者+ 彫刻科3 年女子。3徹してなんとかギリ制作が間に合った。
■オブジェ
八ツ俣の希望で象の像というクソギャグオブジェに仕上がった。
■NPC/八ツ俣 季楽(ヤツマタ キラ) 21 歳・女性
彫刻科3 年の女子。丸メガネでヒッピーな感じの見た目をした明るく元気なほどよいオタク。
美大では急にインドにかぶれる女子が1 人は出るので、そういう感じの人。
「苦行業太郎(クギョウ ギョウタロウ)」という男が推し。
▼探索者作成について
HO に合うのなら継続探索者でも可能だがシナリオは新規探索者を前提にしているためそちらを推奨する。
探索者は3年生以下で、EDU は原則 75 以下になる。
(特徴表や別の事情があればその限りではない。大学生って何歳でも入れるから)
また、2015 サプリメントを採用しての卓であれば今回のセッションに限り特徴表は一つのみとする。
その他は基本ルールブックやサプリメントに従ってKP の指示の下自由に作成してもらって構わない。
また、今シナリオでは芸術と制作を便宜上同じものとしてみているため、技能取得の際は一緒くたにして構わない。
しかし継続させる場合のことを考えてわけるのも可能だ。